震災のテレビで、瓦屋根の家ばかり倒壊していますが、瓦はダメなんですか?

【質問】瓦屋根って危ないんですかね?
よく、地震のたびに瓦屋根の建物が倒壊したって映像がテレビから流れていますが、やっぱり瓦屋根はダメなんですか?
【回答】一概にそうは言えませんし、瓦屋根以外でも倒壊しています
阪神淡路大震災以降、大きな地震のたびごとにテレビに映る映像で、瓦屋根の建物は倒壊しやすいというようなイメージが確かに付いています。しかしそれなら瓦屋根をやめれば大丈夫かといえば、一概にはそうは言えません。
神戸の震災の時には友達が西宮や芦屋に住んでいたので、まだ電車が尼崎までしか開通していない確か震災翌々日に、食料などをリュックに背負って、歩いて物資を届けに行きました。その時に見たのですが、確かに瓦屋根の家で倒壊している家は多かったです。しかし、同じ地域でも倒壊していない瓦屋根もありました。それとともに、軽量の屋根材であっても倒壊している家もありました。いうほど瓦屋根は全部ダメというわけではなかったのです。
瓦は歴史の長い屋根材ですので、古い家でも多くに使われていました。反対に軽量の屋根材は、比較的歴史が浅く新しい家に多く使われていました。その結果、もともと建物自体の老朽化で弱まっていた古い家は倒壊し、まだ新しい家は倒壊しなかったので、結果的に瓦屋根の家が多く倒壊したように見えたということがあります。反対に、新しい家で軽量屋根材であっても、構造的に欠陥のあった家は倒壊しています。
同じ建物の場合、重い屋根より軽い屋根の方が地震に強いのは間違いのない事実ですが、そればかりを追求してもあまり意味はありません。この辺りについては、別の記事「屋根は軽ければ軽いほうがいいのですか?」に説明してありますので、合わせてご参照ください。当店では、昭和56年5月以前着工の古い建物の場合、現在土葺きの瓦葺きの家屋は土を入れない瓦葺き以下の重さの屋根に、現在土を入れない瓦葺きの家屋は軽量屋根材の屋根に、それぞれ葺き替えを推奨しています。
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